Yakuzen Stuffs

私たちの身体は、毎日食べる食べ物からできています

食べ物には、すべて何かしらの力が備わっていて、その力を上手に取り入れることができるのが理想です

食べ物に善悪はなく、選び取る私たち自身の判断力、知識力がものをいいます

ここでは、少しづつですが、食材の紹介をしていきます

普段食べているものだったり、薬膳ならではだったり、はたまた私のこだわり食材だったり

何が出てくるかは、おたのしみ

紅棗・なつめ

薬膳といえば、だれもが思いつく?代表食材

生の棗は、まるで姫リンゴ

日本では

”毎日リンゴを1個食べると医者要らず”

といいますが

中国では

”毎日なつめを3個食べると医者要らず”

といいます

 

気と血を補う代表食材です

また気持ちを落ち着かせる力も期待され

女性特有のさまざまなトラブル時に好んで食べられます

 

おすすめは、新疆の和田棗

肉厚で、ふわっふわ、まるで黒糖パンかのような濃厚な甘みが楽しめます

是非そのまま食べてみてください

スープに入れるなら、小粒の棗がおすすめ

 

平性の食材ですが、とても甘味が強いので、食べ過ぎると熱に傾く場合があります

 

棗ペーストは、色んなお料理に使うことができるので、作ってみられるのもいいですね

百合根

お正月が近づくと店頭に多く並ぶ百合根

お正月料理以外で食べるの?という言葉をよく耳にします

中国では、乾燥百合根が売られており、年中食べられている食材です

 

咳が出やすい乾燥した季節におすすめです

ほっこり優しい甘さが、身体を癒しますね

実はリラックス効果も期待されるんですよ

睡眠にトラブルを抱えている時、緊張してお疲れの時、お夕飯に食べるといいですね

 

調理法は、炒める、スープに入れる、蒸すなどさまざま

平性の食べ物ですので、寒さ暑さ関係なく食べられます

お好みの調理法で、お楽しみください

 

日本では、茹でて冷凍保存が主流ですが、一枚一枚剥がして乾燥させて保存することもできます

干し柿

秋、渋柿を軒下につるすと

冬には甘くておいしい干し柿になる

一体だれが発見したのでしょうか

素晴らしい食文化ですよね

毎年、父がせっせと皮を剥き、干して

孫に食べさせたいと送ってくれます

 

生の柿は、身体を冷やすのですが

干し柿は、身体を温めます

不思議ですね

同じ食材でも、干しただけで効能が反対に

 

肺を潤し、咳を止めるといわれます

乾燥して寒い冬のおやつにいいですね


みかん

寒い冬には、こたつでみかんを食べる

そんな風景が日本ではよく見られてきました

太陽の日差しを浴びて、また海からの照り、潮風を浴び甘く育つみかん

皮を剥くときの爽やかな香りが気の巡りをよくしてくれますね

乾燥する季節に弱い肺を潤し、渇きを癒す力があります

 

みかんは非常に手に入りやすく身近な食材な上に、生薬としても使われる部分が多い優秀な食材です

皮を干したものは、理気薬の代表の陳皮(ちんぴ)と呼ばれるもので3年物くらいがよいと言われています

無農薬のみかんが手に入ったら、その皮は捨てずに、是非天日で干して、自家製の陳皮を作ってみてください

身体を温める食材、余分な水分を追い出す食材と合わせて取ると、その効能を強めます

 

摂りすぎると、熱に傾くので摂りすぎには注意しましょう

 

 

 

小豆

日本では古くからおめでたい時にいただいてきた小豆

お正月が明け、鏡開きではぜんざいに

お彼岸のときには、ぼたもちに

冬から春にかけて何かと出番が多い小豆

実は、赤小豆(せきしょうず)と呼ばれる生薬でもあります

身体にたまった余分な湿、熱を追い出す力が強い食材です

つまり、デトックス食材ですね

小豆のいいところは、平性であるというところ

寒い冬の雨や雪の日に安心して食べることができます

それに、手に入りやすい日本の食材であることもポイントです

 

身体がむくんでいるとき

熱を出しているとき

小豆をお粥に入れたり、スープにしたりしていただいてください

もちろん、ぜんざいでもいいですね

お好きな食べ方で楽しんでください

クコの実

薬膳といえば思い浮かべる方も多いのではないかと思われる、クコの実

近年ゴジベリーと呼ばれ、スーパーフードとしても世界中で人気を博しています

ゴジベリーのゴジとは、枸杞の中国語読みです

なんでも横文字になると、とたんに新しい感じがしますが、昔からある食材なんですね

 

腎と肝を補う代表食材であり、生薬でもあります

アンチエイジング、目のトラブルなどに良いとされています

 

毎日少しづつ、ヨーグルトにトッピングしたり、野菜炒めに追加したり、お茶にして飲んだり、色々と工夫して食べてみてください

 

平性の食材ですが、甘味が強く、食べ過ぎると熱に偏ることがありますので、食べすぎには注意しましょう


白きくらげ・銀耳

薬膳スイーツといえば、白きくらげと思われる方も多いかもしれない食材

肌を潤し、肺を潤す力があります

咳をしているとき、乾燥がきになる時期にまめに食べると乾燥によるトラブルを防ぐことができます

 

食べ方は、水で戻して、石づきを取り除き、たっぷりの水でコトコト2時間くらい煮ます

とろ~りとしたらOK

氷砂糖で甘味をつけ、好きな果物などを加えるとデザートになります

また、水に戻した白きくらげを、エビやセロリ、百合根などと炒めて塩味をつけて食べるのもとてもメジャーな調理法です

海藻サラダに加えたり、スープにしたり、色んな食べ方を試してみてください

黒きくらげ・木耳

中華食材でも有名な黒きくらげ

黒は、腎を補う色

子どもの成長、アンチエイジングを考えると、コンスタントに食べたい食材

 

コリコリの食感が美味しく、また、素材にクセがないので、どんな調理法にも味にも馴染みます

 

乾燥しているものは、水で戻して使います

最近は生のものも売られていますね

使いきれなかったものは、そのまま干しておくときれいに乾燥します

 

中国では、前菜に、メインに、スープになんにでもよく使わる黒きくらげ

味噌汁に入れたり、炒め物に加えたり、色々楽しんでみてください

 

 

はとむぎ

ハトムギ茶として昔から馴染みのある食材

いぼの治療にと昔から重用されてきました

 

身体の中に溜まった余分な水分を追い出し

胃腸の働きを整える力があります

 

梅雨時期など、雨が降り湿度が高い時期には、コンスタントに食べたい食材

 

お米と一緒に炊く場合、2時間ほど浸水させると柔らかくなりますが、お米のように柔らかいわけではありませんのでご注意を

スープに入れてコトコト炊くのもいいですね

 

ヨクイニンは、同じものですが、お薬になった時の名称です